六華苑のご紹介

六華苑とは三重県桑名市にある、国の重要文化財です。
当社では、長年にわたり六華苑の清掃・管理をさせて頂いており、大変な名誉と重大な責任感を感じつつ、細心の注意をもって業務に取り組んでいます。

桑名市の貴重な財産・国の大切な文化財をより多くの方に知って頂きたくご紹介致します。

  1. 六華苑のご紹介
  2. 清掃への取組み
  3. 六華苑のご案内

01六華苑のご紹介

●六華苑の概要写真

六華苑(旧諸戸清六邸)は、山林王として知られた実業家 二代目諸戸清六の新居として明治44年に着工、大正2年に竣工されました。

揖斐・長良川を望む約1,8000㎡余の広大な敷地に、洋館と和館、蔵などの建造物群と「池泉回遊式」日本庭園で構成されたこの邸宅は、若干の改築と戦災を受けたものの、創建時の姿をほぼそのままにとどめている貴重な遺構です。

その中でも特に洋館は、鹿鳴館やニコライ堂などを手がけ「日本近代建築の父」とも呼ばれたイギリス人建築家 ジョサイア・コンドルが設計を担当しており、我が国の住宅建築史上からも注目される存在です。

コンドルは25歳で来日して以来、67歳で没するまで70近くの建築作品を世に送りましたが、そのうち住宅建築が約半分を占めています。
しかし、そのほとんどは東京と神奈川県内に集中していたため、その後の関東大震災や戦災により現存する作品は非常に数少なくなっています。

桑名市は平成3年に土地を取得し、建物は諸戸家からの寄贈を受け、整備工事の後、平成5年に「六華苑」という名称で一般公開しました。

その建造物のうち、洋館および和館は平成9年に国の重要文化財に指定され、他に6棟が三重県有形文化財、離れ屋は桑名市の有形文化財に指定され、大切に保存されています。
また、庭園は一部を除き平成13年、国の名勝に指定されました。

六華苑は、コンドルの住宅作品として地方に現存し、誰もが自由に見学できる、唯一の貴重な文化遺産となっています。<参考資料 六華苑>

●玄関ホール

外扉はステンドグラスになっています。
玄関外の車寄せは、戦時中に爆撃を受け六華苑で唯一失われた部分ですが、平成4年の整備工事で復元されました。

玄関ホール奥には電話室があり、明治・大正の頃 電話は裕福な家にしかありませんでした。また、当時電話のある家には、和洋を問わず電話室を設けるのが一般的でした。

●サンルーム

日当たりの良いサンルームからは、庭園が一望できます。

●水洗トイレ

このトイレは創建当時(大正2年)から水洗トイレでした。床には玄関と同じ輸入タイルが使用されており、腰壁のタイルも輸入されたものです。

トイレは1階と2階にそれぞれ設けられており、コンドルのきめ細やかな設計の1面が伺えます。

●桑名の水事情

大正時代に水洗トイレを作る技術、そして財力には驚きですが、日本一の山林王と呼ばれた二代目諸戸清六は晩年、桑名の上水道の設置に尽力し、明治37年に私財をなげうって東海地方で初の上水道を完成させ、市民にも開放しました。

02清掃への取組み

桑名市の貴重な財産・国の大切な文化財を永く、いつまでもキレイに護っていくには、業務に接する者が細心の注意を払い、個々の認識を高めて常にキレイに大切に、という気持ちで清掃に取組んでいます。

●窓ガラスの清掃

高い窓ガラスの場合は、ハシゴをかけます。
その際、重要文化財である建物にキズをつけない様に、ハシゴと建物の間にタオルを必ずあてて、丁寧にガラスを拭いています。

六華苑に使われている窓ガラスは、現在では作る事の出来ない技術が用いられています。

割れても取り替える事が出来ない、そして非常に薄い窓ガラスなので、ガラス清掃は通常の業務で使う清掃道具を使う事が出来ません。
当社では、1枚1枚ガラスを丁寧に拭きあげています。

●畳の清掃

畳はホウキで目に沿って掃いた後、固く絞ったキレイな雑巾で拭いていきます。

また、いつまでもキレイな状態を保てる様に、六華苑の百数十枚もの畳を年に1度天干ししています。

当社では、清掃作業中であっても見学者・利用者がみえたら、その妨げにならないように臨機応変に対応を心がけ、年に2回ほど 他の文化財への研修視察を行い技術、知識等を高めています。(六華苑清掃者全員)

六華苑の清掃作業仕様書を作り、作業者に徹底した指導をしております。
来苑のお客様からは、投書で(苑内にお客様の声を頂くポストがあります)
『清掃が行き届いていて気持ちが良かった!』『清掃作業の人の態度に関心した』など、お褒めの言葉を頂いております。このあたたかいお言葉をモットーと致しまして今後も『いつも、いつまでも美しい六華苑』でお客様をお出迎え出来るように、清掃作業に努めて行きたいと思っております。

03六華苑のご案内

住所
桑名市大字桑名字鷹場663番地の5
TEL
(0594)24-4466
営業について
午前9時から午後5時まで
*但し入苑時間は午後4時まで
・休業日:毎週月曜日
・国民の祝日に関する法律に規定する休日の翌日
・12月29日から翌年の1月3日まで
交通アクセス
JR・近鉄桑名駅からコミュニティバス「六華苑」バス停下車すぐ又は路線バス市内A循環・B循環「田町」バス停下車後、揖斐川堤防沿いを北へ徒歩10分
関連リンク
桑名市観光課HP

当社ではお客様にハイレベルな清掃を提供できるよう、清掃技術の鍛錬 そして洗剤等新商品の研究に励んでおります。当社の清掃実績も是非、ご一読下さい。