TOP > お掃除エキスパート便 受講者専用ページ > vol.6 セラミックタイルのトラブル対処法
2009年4月1日(水)
近年、セラミックタイルは海外からの安価タイルの輸入が増えた事により、多くの商業施設や店舗のフロアに使われていますが、専用のメンテナンス方法が確立されていない為トラブルがいくつか発生しています。主なトラブルの対処方をご紹介します。
主として石材に分類され、多くの優れた性質を持っています。
中国産タイルに良くある例ですが、出荷時に表面の汚れを防ぐ為の保護剤(油性成分)が塗られている場合があります。見た目は白っぽくモップを塗布したすじ跡が残っています。この保護剤をそのまま放置しておくと汚れを抱き込み、黒ズミとなり浮き上がってきます。
●対処法
この保護剤は油性成分からできていますので頑固に密着しています。そのため表面洗剤もしくは剥離剤を用いても完全に除去できず逆に保護剤と汚れを拡散させてしまいます。この保護剤を除去する方法は2つあります。
セラミックタイルの耐スリップ性を高める為、防滑処理加工があります。これは酸性系の洗剤などで表面を荒らし、細かい凹凸をつけてグリップ効果を高めているものです。この処理をした場合はこの細かい凹凸内部に汚れが入り込み美観の低下を招きます。
●対処法
凹凸に入り込んだ内部汚れの除去方法は、浸透性の高い洗剤を用いた洗浄作業が効果的です。
今回ご紹介したものはほんの一部です。床単価が高価なことやリニューアルが難しいことからトラブルが発生した場合のリスクは非常に大きいものです。また、トラブルは施工後に起こることが多く、メンテナンス側に責任を負わされる場合が多いのが現状ですのでトラブルを未然に防ぐには、セラミックタイルの知識をはじめその対処法を深め、オーナー様に対して説得力のある対応又は提案をしていく事が重要です。
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